
他国と比較すると、ニュージーランド、特にオークランドは物価が低く、食べ物の質は高く、湿度の少ないさわやかな気候で、過ごしやすい条件が整ってることが再確認できます。今回は、オークランドの長所といえる生活のしやすさや、社会的な安全性の高さについて見ていきます。
隣国から改めてオークランドを見てみると・・・
今年の日本は暖冬のため野菜の成長率がよく、価格が安い、あるいは同じ価格でもサイズが大きい野菜が流通していると聞いています。ニュージーランドも、昨年12月に比べて各種食料の物価は3%ダウンでスタートしたようです。ガソリンは1リットル1.8NZドル(140円)前後で動き、安値を維持しています。
筆者は新年早々、隣国オーストラリアのビクトリア州メルボルンへ行って来ました。何度か訪問したことのある街ですが、最後に訪れた約5年前と比較すると、いくつか変わった点がありました。
観光都市でもあるメルボルンですが、その南側にあるサウスバンクというウォーターフロントの高級レストラン街は、料金が非常に高いことで知られています。たとえば、ロブスター半身が200NZドル(約1万5000円)にもなります。オークランドに比べると、レストランでの食事単価だけでなく、衣服など生活必需品の物価も10〜15%割高であると感じました。
しかし、NZ産のミルクを使った、NZのスーパーに並んでいるものと同じラベルのバター、ヨーグルトなどの乳製品は、生産者が同じ会社であるにもかかわらずNZより安く、また、肉類の価格も抑えられています。NZは酪農国なのに、なぜオーストラリアより乳製品や肉が高いのか疑問ではありますが・・・。
気候・食文化・安全性が生み出すNZの「暮らしやすさ」
筆者は長年NZで勤務し、収入を得ていますが、NZドルはもちろんのこと、円換算でも物価について考えます。NZ、オーストラリア、日本の3カ国の物価を比較しながら、どこが暮らしやすいかを考えてみると、今回の旅行では改めて、NZの暮らしやすさを実感しました。
どんなに楽しい旅から戻っても、オークランド空港に降り立つと、いつもホッとします。オークランドはメルボルンより気温が高いのに、湿気がなくさわやかです。もちろん、日本の夏とは比較になりません。オークランドの一般住宅にはほとんどクーラーがありませんが、それは自然の風で過ごせるからです。クーラーがあればいいなと感じる日もありますが1年のうち何日もありません。
外食産業も活気があり、味も質も世界レベルです。メルボルンと同等か、店によってはそれ以上の料理を味わうことができます。オークランドでの食事を「高い」と感じることもありますが、メルボルンほどではありません。生活水道もよく、飲むことができます。
そして、何といっても凶悪犯罪があまりありません。このところ、世界各国がテロの恐怖におびえていますが、ここは至って安全であり、平和な雰囲気が漂っています。
もっとも、それは出入国係員の業務強化のおかげかもしれません。時々、荷物の多い一人旅の日本人が、別室に呼ばれて調査を受けているのを見かけます。あまり東南アジア系の航空機を使わず、日本から直行便が出ている航空会社を利用するのが好ましいかもしれません。
NZの安定感は、海外の大国へと飛び立つたび、それを肌身で実感することになります。
NZの不動産業界が本格稼動するのは2月から!?
では、ビジネスのほうはどうかといえば、一般企業なら、通常は1月4日には就業がスタートしていますが、不動産業界に限っていうと、まだまだホリデーといった雰囲気です。学校が2月から始まることも影響し、多くの家族がバカンスに出ています。そのため、住宅地はひっそりしていています。
つまり、売り手・買い手の両方がバカンスに出ているため、家の売買は2月から本格稼動となります。
しかし、これこそがKIWIスタイルなのです。今の時期は、太陽が照りつける空のもと、冷たいビールやワインを飲みながら、みんなでBBQを楽しみます。
NZの平均的な住宅には、だいたいBBQができる庭か、デッキ(ベランダ)がありますが、筆者の家でもお客様を招待して、お昼からBBQ三昧です。「いい焼き加減!」と声を上げながら、おいしそうにBBQを召し上がるお客様を拝見するのは、もてなす側としては本当にうれしいもの。年明け早々夏真っ盛りという、北半球の皆さんと間逆の日々を送っているのです。
Author Profile

- Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長
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元ツアーコンダクター。世界を周る中で、オセアニアのニュージーランドとオーストラリアを添乗したことがきっかけで、NZオークランドに移住を決意。淡路阪神大震災を経験したこともあり、1996年にオークランドへ移住実行。
「住居さえあれば暮らしは成り立つ」とワンルームマンションを購入したことがきっかけで不動産業界に参入。
20年間所属していた現地大手不動産仲介会社Harcourts(ハーコウツ)から、2018年創業の新しい不動産仲介会社Arizto(アリスト)Ltdに移籍。デジタル化社会・SNS時代に適合した独自システムを活用しながら、新時代の不動産コンサルタント業務に従事。精力的に活動している。
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