
ニュージーランドでは新型コロナウイルスへの早期の対策が奏功し、感染拡大は最低限に抑制されています。海外永住組の帰国ラッシュも続き、一説によればその数は3万人とも…。不動産業界では金利の低下が追い風となり、ますます勢いは止まりません。2021年のニュージーランドの不動産市場はまさに絶好調です。※本記事は、オークランド在住で不動産会社を経営する著者が、現地でしか掴めない不動産事情をレポートします
広い庭を好まないアジア系住人たち、住宅事情にも変化
物件デベロッパーは、停滞気味だった建築スピードを上げつつ、一気に宅地造成を進める勢いです。
何気なく通っていた道路脇にもアパートやタウンハウスが立ち並び、建設ラッシュが続いています。土地分割ができるところでは、単純な2分割のみならず、戸数が増やせるタウンハウスの建築が盛んになってきました。

建物の建設が進み、あっという間に風景が変わる。
日々工事現場の脇を通りながら、建設状況の変化を観察していますが、1日ごとの変化があまりにも大きく、驚くばかりです。
土地を最大限に活用して建設するとなると、庭はなくなってしまうのでしょうか? いいえ、最低限の広さの庭を確保しなければなりません。
もしかすると、オークランド市内中心地はその規則が免除されているのでしょうか? 左右どちらから見ても、建物はフェンスのギリギリに建っています。昔のKIWIたちは、広い庭で子どもたちを遊ばせ、BBQを楽しみ、クリケットなどのスポーツで汗をかいたものでした。ところが、いまはそんなわけにはいきません。
幸い、住宅地には「リザーブ」といわれる手ごろな公園が各地に整備され、ほかにも「ドメイン」といわれる広大な公園が各所にあり、家に庭がなくても、ドライブや散歩がてら、最寄りの公園で充分遊べる環境が整っています。
アジア人には、芝生の手入れが必要になる庭を面倒に感じる人が多いようです。アジア人の保有する家は、庭の部分をすべてコンクリートやタイル張りに変え、芝生部分も人工芝という徹底ぶりです。
そんな現代人の好みの変化から、ニュージーランドの住環境も変化しているのです。
はてさて2021年、コロナとともに生活しながら、社会や経済がどのように変化していくのか、先の見えにくい状況にありますが、ニュージーランドでは、十分な土地が整備され、人口も増えています。開港が決定された暁には、不動産業界のみならず、各種業界・分野でも、コロナ前を超える勢いが見込めると考えています。
今年もオークランドよりホットな情報を発信していきますので、よろしくお願い申し上げます。
Author Profile

- Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長
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元ツアーコンダクター。世界を周る中で、オセアニアのニュージーランドとオーストラリアを添乗したことがきっかけで、NZオークランドに移住を決意。淡路阪神大震災を経験したこともあり、1996年にオークランドへ移住実行。
「住居さえあれば暮らしは成り立つ」とワンルームマンションを購入したことがきっかけで不動産業界に参入。
20年間所属していた現地大手不動産仲介会社Harcourts(ハーコウツ)から、2018年創業の新しい不動産仲介会社Arizto(アリスト)Ltdに移籍。デジタル化社会・SNS時代に適合した独自システムを活用しながら、新時代の不動産コンサルタント業務に従事。精力的に活動している。
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