【連載第145回】NZ不動産…物件数は減少傾向も、購入希望者多数で価格は上昇
2020年1月17日
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ニュージーランドでは、1月1日から物件の問い合わせが入るほど、不動産市場はホットな様相を呈しています。物件数は減少気味ではあるものの、購入希望者が多く、物件価格は上昇傾向です。現地の専門家が最新の市場動向と今年の見通しをお伝えします。本記事は、オークランド在住で不動産会社を経営する著者が、現地でしか掴めない不動産事情をレポートします。
オーストラリアの山火事の影響で、空がオレンジ色に
新年早々、神秘的現象に遭遇しました。、オークランドの街の空が一瞬にしてオレンジ色に染まったのです。昨年、オーストラリアの各地で熱帯による山火事が発生しました。コアラをはじめとする多くの野生動物にも被害を及ぼした、大規模な自然災害です。
その煙がタスマン海の上空に流れこみ、ニュージーランドの各地の空をオレンジ色に染めたのでした。町を行く人たちはみるみる色が変わる空の色に目を奪われ、その場に立ち尽くしていました。自然の脅威に圧倒される新年スタートとなってしまいました。

勢い止まらない新年のスタート
2019年12月の不動産売買の実績は以下の通りとなりました。
販売物件数:対前月約25%ダウン
販売平均価格:国内平均約70万NZドル越え
オークランド市の販売平均価格:約94万NZドル
物価高騰のため、物件販売数が減ってきているのは明らかであり、データ上でも25%の割合でダウンしています。ひとつの物件を複数で競い合いながら売買が形成されている様子は現場でも感じています。
また、外国人規制が厳しくなるといわれるなかでも販売額は増えているため、売る側は強気です。買い手にとって厳しい状況は隠せません。
今年は、レーツ(不動産評価額にかかる税)の改訂の発表がある年なので、マーケット価格にどのように影響していくのかが注目されています。


日本のようなお正月の雰囲気がないニュージーランドでは、1月1日であっても問い合わせの電話がかかってきます。今年も朝から、担当するアパートについて電話やメールでの問い合わせが相次ぎ、数日後には契約オファーが出るという好調なスタートでした。
そして同じアパートに複数から問い合わせをもらい、条件付き契約オファーが出ていることとなりました。しかしながら、まだ「無条件購入」というころまでは至ってないため、我々セールスマンは無条件になるまでさらに営業を進めます。そのため、別の問い合わせからの内覧案内や、契約オファーが出れば、「バックアップオファー」として契約書を交換します。
先に述べたとおり、販売物件数の少なさゆえ、ひとつの物件に複数の問い合わせやオファーが集中してしまうといった状況なのでした。
競い合うことにより、当然ですが価格競争が発生し、販売額の上昇が起こります。ニュージーランド不動産売買は低迷という言葉もささやかれていますが、実際の現場での状況や体感はそれとは異なっており、今年前半も上昇傾向にあると予測しています。
Author Profile

- Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長
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元ツアーコンダクター。世界を周る中で、オセアニアのニュージーランドとオーストラリアを添乗したことがきっかけで、NZオークランドに移住を決意。淡路阪神大震災を経験したこともあり、1996年にオークランドへ移住実行。
「住居さえあれば暮らしは成り立つ」とワンルームマンションを購入したことがきっかけで不動産業界に参入。
20年間所属していた現地大手不動産仲介会社Harcourts(ハーコウツ)から、2018年創業の新しい不動産仲介会社Arizto(アリスト)Ltdに移籍。デジタル化社会・SNS時代に適合した独自システムを活用しながら、新時代の不動産コンサルタント業務に従事。精力的に活動している。
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