【連載第128回】急増する「留学生」が好材料に・・・NZ不動産市場の活況
2018年8月10日
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昨今、留学生の人気を集めるニュージーランドですが、その理由は何でしょうか? 今回は、ニュージーランドが留学生の人気を集める理由と、留学生の増加がニュージーランド不動産に及ぼす好影響を詳しく見ていきましょう。
学費が安く、学力レベルが高く、治安も良いNZ
成田発オークランド行、成田空港の待合ラウンジは、大勢の学生で埋め尽くされています。オークランド空港に到着すると、今度は大勢のガイドさん達が学生をお出迎え。大型バスも待機しています。7月・8月は日本では夏休みということもあり、留学生の受け入れで学校もホームステイの家族も大忙しです。
観光都市オークランドには、冬場でも大勢の留学生が来ますので、オフシーズンでも観光業界や留学サポート会社はゆっくりしていられません。その代わり、留学生は大きな経済効果をもたらしてくれるのです。

人気の理由は、まず学費が他の国よりお手頃なことにあります。それに治安もよく、学力レベルも高いので、単なる英語の勉強目的ではなく、高校進学や大学の専門課程へと進む生徒さんも多くなってきました。
日本では、留学といえば昔はアメリカと言われていましたが、9.11の事件をきっかけに、オセアニアにも目を向けるようになりました。そして宣伝を強化した結果、留学先としてニュージーランドのシェアが高くなったのです。
受け入れ先の学校でも、生徒数が増えたことで校舎の増築が行われるほか、校内ではカフェテリア、銀行、郵便局、美容室も営業しており、そこだけで生活が成り立つそうです。
このような点から、オークランド市内中心地や、オークランド大学、英語学校が立ち並ぶビルの近辺では、アパートメント建設が盛んになっています。これには、シティーで勤務する社会人もターゲットに入っています。
生活スタイルの変化で、アパートメントの人気が上昇
オークランドの中心地の通りにあるクイーンストリート。左右を通る道なりには、アパートメントがどんどん建設されています。建築の活性化にも、留学生が大いに貢献しているのです。


1990年代、学生・社会人用のアパートメント建設が始まりかけた頃、オークランドの学生達は一軒家をシェアして住むのが普通でした。中には、アパートメントや、2階建て木造10戸程度の集合住宅に住む人もいました。
高層マンションはほとんどありませんでしたが、移民政策の強化と世界情勢の流れで、一気にアパートメント建設が進みました。
1990年代は、スタジオ(ワンルームマンション)約1000万円、1LDK約1500万円、2LDK約2500万円、というマーケット価格でした。
2018年の今では、スタジオ約2300万円、1LDK約3000万円、2LDK約3500万円、新築で大学に近い物件は、スタジオルーム(約33㎡)でも3000万円は超える価格帯です。もちろん、中古で安い物件もありますが、設備の質が少々落ちてしまいます。しかしお手頃価格であることから、投資家には注目されています。
一方、留学生を持つ親にとっては、決して楽ではない価格帯でしょう。しかし、家賃を払い続ける以上に資産としてのメリットをご理解いただき、今年に入ってからはシティーアパートメントの販売が好調となっています。
お隣のオーストラリア、そして、ロンドン、パリという主要都市のアパートメント価格と比較すれば、まだオークランドの物件価格はお手頃感があります。
一方、オークランドの一軒家平均価格は、ここ数か月で100万NZドルを切りました。とはいえ、あくまでも平均値ですから、200万NZドルもする家が普通に売買されています。安い家でも、60万NZドル(約4500万円)はするのです。


また、市内中心地に勤務・通学する人々にとって、一軒家の立地は必ずしも良くないため、アパートメントの購入に注目が集まるようになりました。
ひとつの鍵で家を管理できて、庭の手入れもいらないのはやはり魅力的。日本人はもとより、ニュージーランド人も、若い世代は庭にさほどこだわりを持っていません。もちろん、子どものいる家庭は芝生にこだわりますが、市内には公園がたくさんありますし、15分も走ればビーチがあります。
ニュージーランドの人々が自分達のライフスタイルを考えながら、現状に適応して暮らしているのを感じます。大事なのは、不動産投資で資産を増やすこと。そして賃貸物件での暮らしから脱却すること。現地の人々は、これを日々模索しているのです。
そして、外国人が中古物件を購入できなくなる政策の実行が正式には発表されていない今、自ら居住可能な物件を購入できるラストチャンスと言えます。新築開発物件の全体戸数の30%分は外国人投資家にオープン、もとい販売するという政策が発表されていますが、一戸建てや中古物件への投資は、早めにするに限ります。
これまでの記事を読み、また旅行等でニュージーランドへ来て興味を持っていただいた方々、お子様を留学させたいという方々には、ご決断いただく時期が迫ってきたのです。
Author Profile

- Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長
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元ツアーコンダクター。世界を周る中で、オセアニアのニュージーランドとオーストラリアを添乗したことがきっかけで、NZオークランドに移住を決意。淡路阪神大震災を経験したこともあり、1996年にオークランドへ移住実行。
「住居さえあれば暮らしは成り立つ」とワンルームマンションを購入したことがきっかけで不動産業界に参入。
20年間所属していた現地大手不動産仲介会社Harcourts(ハーコウツ)から、2018年創業の新しい不動産仲介会社Arizto(アリスト)Ltdに移籍。デジタル化社会・SNS時代に適合した独自システムを活用しながら、新時代の不動産コンサルタント業務に従事。精力的に活動している。
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