【連載第126回】外国人の購入規制法案の影響は? ニュージーランド不動産市場の現状
2018年6月8日
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外国人の不動産購入規制法案やチャイナマネーの翳りなど、不安要素も垣間見えるニュージーランド不動産市場。そこで今回は、実際の不動産価格など市場の現状を探ります。
販売実績1位常連だった中国人コンサルタントが3位に
5月末の3日間、オークランドのスカイタワーコンファレンスセンターで、著者も所属するハーコウツグループのセールスコンサルタントが、ニュージーランド全国から参加する年に一度のコンファレンスが開催されました。
毎年海外からスピーカーを招き、技術的な情報やメンタル的な話を聞くことができます。成功を収めたセールスコンサルタントや、ビジネスオーナーのスピーチを3日間も続けて耳にしますと、更なるビジネス成功への道に進もうと気合が入ります。
このコンファレンス参加は、不動産売買の仲介ライセンスを保持するための「ポイント取得」という目的もあり、毎年参加しています。



所属しているフランチャイズ支店内では、販売実績で様々な賞をもらえますが、全国規模となりますと、なかなかこのステージへ上がることは難しいのです。
毎年1位を確保していた中国人コンサルタントは、なんと今年は3位。1位を獲得したのは、PAPANUI(パパヌイ地区)のコンサルタントでした。パパヌイとは、クライストチャーチから北へ位置する街です。早速その人のウェブを確認すると、売り物件のリストは3ページにも分けて広告に出しており、100万NZドルを越える物件もあれば、30万NZドル台の物件もあるなど、様々な価格帯の物件を紹介しています。
彼の詳細なプロフィールまで確認していませんが、ルックスよし、10年もの不動産業キャリアを持つとのこと。なぜ彼が1位になれたのか、追っていきたいと思っています。
また、以前1位に輝いた女性コンサルタントのビジネス人生の話も聞くことができました。成功するには、人とのつながりを大切にし、スピード感あるレスポンスと、人間同士のネットワーク作りが重要なのだと強調していました。
今回のコンファレンスで改めて気がついたのは以下の2点です。
●南島の不動産価格は活性化しており、ハーコウツグループのシェアが高い
●チャイニーズマネーの鈍化なのか、驚異的な売買で1位を連続して取っていたセールスコンサルタントが、販売実績の順位を落とすことに
今年もはや半ば。後半どのような推移が出るのか、特に北島で活動する者としては、中国の方々の動きなくして語れない面もあります。ジャパニーズパワーがどこまで前面に出てこれるのかもポイントでしょう。
また、外国人が中古物件を買えなくなる法案が話題になりましたが、まだ実行される気配はありません。したがって、まだまだ中古物件を買える状況にあります!
価格が低下気味のオークランドは、今が買い時!?
オークランドのマーケットに売りに出ている物件数は9022戸。2017年対前の5月と比べ、4.6%上昇です。


コロマンデル地区、ネルソン地区のリゾート地の数が増えているのも特徴。振興開発が進んでいる証拠でしょうか? ネルソン地区は二桁の上昇率。我々が開発地域として注目しているワイカト地区も、対前8.8%上昇の1743戸となりました。
気になる価格帯については、先月との比較で微妙に上昇している地域が、ネルソン、コロマンデルなど。リゾート地に注目が集まっているようです。マイナスで下がっているのは、オークランド、ワイカト、クライストチャージといった、カンタベリーの主要な地区となります。
これは何を意味するのでしょうか? 首都のウェリントンは、3.7%上昇し62万NZドル代となっています。
また、セントラルオタゴ地区の平均が、80万NZドル台であったのは少々驚きでした。
現在低下気味のオークランドの不動産価格。見方を変えれば買い時とも言えます。これから益々下がるという声が聞こえてきそうですが、今後は冬場でオフシーズンとなるので、若干そういう傾向もあるかと思います。
ただ毎年9月には、価格は復活、グイグイと階段を上がるような上昇傾向となります。今年はどうなるのか、毎月のデータ結果を見ながら買い時を見極めていきましょう。
このデータを見て、ワイカト地方は注目すべき地区だったことを実感しました。3年前注目していた時の平均値は40万NZドル台でしたが、今では56万NZドル。酪農・林業と盛んな街ゆえ、まだまだ目が離せない地区です。
Author Profile

- Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長
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元ツアーコンダクター。世界を周る中で、オセアニアのニュージーランドとオーストラリアを添乗したことがきっかけで、NZオークランドに移住を決意。淡路阪神大震災を経験したこともあり、1996年にオークランドへ移住実行。
「住居さえあれば暮らしは成り立つ」とワンルームマンションを購入したことがきっかけで不動産業界に参入。
20年間所属していた現地大手不動産仲介会社Harcourts(ハーコウツ)から、2018年創業の新しい不動産仲介会社Arizto(アリスト)Ltdに移籍。デジタル化社会・SNS時代に適合した独自システムを活用しながら、新時代の不動産コンサルタント業務に従事。精力的に活動している。
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