
ニュージーランドでは現在、都会から郊外に移り住む人々が増えています。中でも注目されているのは、オークランドにほど近い新興住宅地「ポケノ(Pokeno)」です。そこで今回は、ニュージーランドの新興住宅地「ポケノ」の開発状況と、投資価値を探ります。
都会より安くて広い新築物件に住めることで人気
オークランドシティー中心から車で約80分南へ走った場所に、新興住宅地Pokeno(ポケノ)があります。連載第58回でもご紹介した街ですが、親戚がなんとこの地に家を購入しました。ファミリーメンバーのバースデーパーティーに招待され、人足早いクリスマスパーティーともなりました。

美味しいご馳走も良いですが、やはり気になるのは家の質。キッチン、バスルームはどんなクオリティのものを使っているのか、仕事柄意識してしまいます。
牧草地を開拓し、見る見るうちに住宅が建設され、一つの街となったポケノ。幼稚園・小学校、スーパーマーケットなどの商店街も完備され、まだ空き地はあるものの、土地造成を行った地域の80%くらいには人々が住み始めています。そして、次の山の切り開きも進んでおり、住宅開発はまだまだ止まらないと言えるでしょう。


さて、親戚の家は土地650㎡に、ブリック外壁の平屋建て3LDKという物件です。
庭には野菜畑が作られ、ゲスト10名は優に座れる大きさのアウトドアテーブルも設置されているため、BBQもできます。太陽がまぶしい青空の下で、親戚一同集まってパーティをする姿は、ニュージーランドの夏定番の光景でした。
さて、家の内装の質についてですが、おしゃれな照明器具が設置され、キッチンベンチは大理石風の素材が使われており、高いクオリティを保っています(定価価格の家ですとベニヤ板のフレームを使います)。カーペットもウール素材でふわふわ感があります。
彼らは、元々南オークランドで家を持ち、都会暮らしをしていました。年齢は40代前半。ポケノの住宅開発の状況を知り、ここであれば新しく広い家に暮らせることに気づき、引越しを決意したのでした。高速道路の出入り口に近いため、通勤時間も南オークランド在住の頃と比べてあまり変化はありませんでした。
以前の家の売却で得た資金で、土地を購入し新築の家を建てた結果、家具代含めてほぼ同等の資金で、新しいマイホームを築くことができたのでした。
中年世代だけでなく定年世代も、元々オークランド中心地に住んでいた方は、家を売却し少し郊外に移動するパターンが増えています。売却した以前の家より、安くて新しい家に住めるということで、リタイヤメントハウスに住む手前の年齢層が、この新興住宅地への移住をどんどん進めているのです。
さて、気になる価格ですが、開発当時は50万NZドル内で購入できました。しかし、現在販売中の家は75万NZドル台が主流。この2~3年で、この地でもキャピタルゲインが見込める状況となっています。
販売履歴を確認すると、2012年当時は、この650㎡の土地は1万2000NZドルで売買され、2015年には20万NZドル台で売買されています。土地の値段は20倍に上昇しており、驚くべき上昇率です。
オークランド西方面では、同時期500㎡の土地が35万NZドルで買えていた一方、ポケノはその半額程度で購入できたため、お徳感があったのでしょう。30代、40代のファーストホームバイヤーや年配者が殺到するのも、この価格の推移が物語っているようです。
プケコへやマラエタイ地区などへの投資もオススメ
以下は、Pukekohe(プケコへ)という街の写真です。ポケノの手前にある、オークランド寄りの立地となっており、西洋文化が漂う街です。プケコへの新興住宅地は、300㎡のサイズで27万NZドルの価格で販売されています。ポケノ地区の住宅地と比べて半分以下ですが、2階建ての家を建てると充分価値のある家となります。300㎡というサイズは、ニュージーランドでは狭い土地と言われるものの、日本では約100坪にもなる土地です。

以下は、オークランド中心より、東へ約40分の距離のマラエタイ地区の写真です。写真の通りビーチが近くにあり、シービューが期待できる場所となっています。

土地のサイズは703㎡で、77万NZドルの価格で販売されています。お値段は決して安くありませんが、市役所の認可が下りれば、複数の家を建設できる可能性があります。
このように、一戸建てへの投資が価格的になかなか難しい方は、まずは土地へ投資し、値上がりを待つ手があります。値上がりしたら、そのまま売却するか、家を建築して売却するという投資法もオススメです。
Author Profile

- Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長
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元ツアーコンダクター。世界を周る中で、オセアニアのニュージーランドとオーストラリアを添乗したことがきっかけで、NZオークランドに移住を決意。淡路阪神大震災を経験したこともあり、1996年にオークランドへ移住実行。
「住居さえあれば暮らしは成り立つ」とワンルームマンションを購入したことがきっかけで不動産業界に参入。
20年間所属していた現地大手不動産仲介会社Harcourts(ハーコウツ)から、2018年創業の新しい不動産仲介会社Arizto(アリスト)Ltdに移籍。デジタル化社会・SNS時代に適合した独自システムを活用しながら、新時代の不動産コンサルタント業務に従事。精力的に活動している。
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