
オークランド地区では、平均住宅価格が来年には100万NZドル台に及ぶと言われています。今回は、この住宅価格上昇の要因を探っていきます。
投資熱の高まりが主因?価格上昇が続くNZ
QV(Quotable Value:不動産調査会社)の最新指標によれば、オークランドの現在の平均住宅価格は95万5,793NZドルで、これは1年前の15.4%増に当たり、オークランド地区の平均住宅価格が来年辺りには、100万NZドル台に及ぶだろうという見方が強まっています。

この12カ月間、オークランドの住宅価格に上昇がみられたように、現在のペースで今後12カ月に渡って上昇が続けば、今年の終わりには100万NZドルを超えるでしょう。
ウェリントン地区の平均住宅価格は、1年前より10.2%上げて50万4,794NZドルになり、またクライストチャーチでは、3.3%上げて49万137NZドルとなりました(下記図表1参照)。
[図表1]QVによる平均住宅価格一覧(ニュージーランド全体)

中央都市だけでなく、小さな町の不動産価格も上昇
QVナショナル・スポークスウーマンのアンドレア・ラッシュ氏は、多くの地域で投資が原因による価格上昇がみられると述べています。
続いて以下のようにも述べました。
「オークランドの住宅価格は再び急速な上昇をみせており、国内の他の地域でも同様の上昇が続いていますが、多くの場合、投資家による高い需要に起因します」
「タウランガ、ハミルトン、ウェリントン、ダニーデン、クイーンズタウンにおける住宅価格の上昇には特に目を見張るものがあり、これら中央都市への通勤・通学圏内にある多くの地方都市や小さな町においても価格上昇がみられます」
「移住人口の増加は過去100年間で最も早いペースで進んでおり、この人口増が投資家達の需要をさらに高めています。このハイペースの人口増加は、特にオークランドとクイーンズタウンにおける住宅供給が需要に追いつくことが決してないことを意味し、それがかつてない程に価格を押し上げているのです」
「オークランドでは、現在大都市の都市境となっている地区、および将来都市境となる地区の両方においてさらなる住宅が必要であることは明白であり、加えて新たにインフラを設ける必要もあります。このオークランドと他の地域の急成長の裏には、投資需要があるようです」
準備銀行による最新指標から、住宅ローンの多くが投資家に渡っていることが分かります。
オークランドにおいて、5月までの過去12カ月間に最も平均住宅価格の上昇がみられたのは物価の安い南部地区でした。
平均住宅価格が最も伸びたのはセントラル・マヌカウで、5月までの1年間に22.7%上昇し64万3,369NZドルをつけました。また、同価格の最も上昇値の低かったのはガルフ・アイランドで、5月までの1年間に11.8%上げて93万3,331NZドルでした。
以下、各都市の直近価格推移です。ほぼすべての都市において上昇が続いています。
[図表2]QV住宅価格指標

Author Profile

- Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長
-
元ツアーコンダクター。世界を周る中で、オセアニアのニュージーランドとオーストラリアを添乗したことがきっかけで、NZオークランドに移住を決意。淡路阪神大震災を経験したこともあり、1996年にオークランドへ移住実行。
「住居さえあれば暮らしは成り立つ」とワンルームマンションを購入したことがきっかけで不動産業界に参入。
20年間所属していた現地大手不動産仲介会社Harcourts(ハーコウツ)から、2018年創業の新しい不動産仲介会社Arizto(アリスト)Ltdに移籍。デジタル化社会・SNS時代に適合した独自システムを活用しながら、新時代の不動産コンサルタント業務に従事。精力的に活動している。
連載コラム 記事一覧 >
最新の投稿
連載コラム2025.10.17【連載212回目】NZ不動産「ここ最近は、お得な物件探しができる」…「住宅ローン金利低下」「業者の新築物件の売れ残り回避策」が好影響
連載コラム2025.09.16【連載211回目】ニュージーランド、金利低下で「マイホーム購入」の機運高まるも…新築物件と中古物件、明確な構造の差に実感する時代の流れ【現地バイヤーが解説】
連載コラム2025.08.18【連載210回目】NZ不動産市場、失速していた「オークション販売」に復活の兆し…「中古住宅」の高値売却を実現する「改装テクニック」とは【現地バイヤーが解説】
連載コラム2025.07.11【連載209回目】NZ不動産、2025年6月「一般居住物件価格」は概ね下落も、オークランドは好調【現地バイヤーが解説】

















